開業以来、20年以上ディスポ鍼Lタイプ(5番・寸3)を使い続けています。
途中バージョンアップして現在のLタイプSP(5番・寸3)に移行しましたが、変わることなく使用していますね。
鍼通電治療では「鍼灸安全対策ガイドライン2020年版」からも3番鍼以上が推奨されていますが、コシの強さ、しなやかさのバランスを考えて5番鍼を選んでいます。
患者さんの中には関節が狭くなり、督脈上に鍼を差し込みにくい方もいらっしゃいます。
コシが強すぎると力が逃げ場を失い、鍼が骨に接触して組織を傷めてしまう原因にもなりますが、5番鍼はしなやかに曲がってくれる印象です。
さらに鍼柄がコイル状になっているため、グリップが効いて督脈に鍼を滑り込ませやすいんですよ。
言い換えるなら、椎間に刺鍼しやすいということです。
何より痛みをほとんど感じないと、皆さん口を揃えて言います。
きっと鍼先の形状にセイリンさんの最先端技術が詰まっているのではないでしょうか。
LタイプSPは鍼体、鍼柄ともにスレンレス製ですから、どの位置にも安心して治療器のクリップを繋ぐことができます。
以前、寸3未満のプラスチック製の鍼柄にクリップを繋いで電圧を加えた結果、鍼柄部分が溶解した事例を聞いたことがあります。
そうした事例もありますので、私はPULSMA(パルスマ)とLタイプSPを組み合わせた鍼通電治療を行っています。
低周波治療器全般との相性は非常にいいと考えています。