- (左)荒川英輔(38)あらかわ整骨院院長
- 神奈川県横浜市青葉台に治療院を構えて、今年で開業10年目。外傷・保険治療での対応がほぼ100%。患者の性別年齢層を選ばず、幅広いシチュエーションを想定した施術をコンセプトにしている。「トワテック カラーキネシオロジーテープKINESYS」に太鼓判を押す。
- (中)松倉卓也(34)和ごころ整骨院院長
- 治療院は神奈川県横浜市のベッドタウン。患者さんは高齢者の割合が高めだが、地元の大学野球部と親しい関係性を築き、野球部の監督、学生をはじめ、中高生の施術も数多く行う。かぶれにくさと粘着性を追求した「トワテック キネシオロジーテープPro」を高く評価。
- (右)髙原佑輔(29)とんとん整骨院
- 首都圏を中心に複数店舗を展開する「株式会社とんとん・とんとん整骨院」に勤務。治療院が100%自費診療を方針に掲げていることから、新規ユーザーのリピートを重視した施術スタイルで高単価を実現している。長年、愛用しているテーピングは「KT TAPE PRO」。
皆さん、様々なメーカーのテーピングを使用されてきたと思いますが、治療家目線で今後、メーカー側に伝えたいことはありますか。髙原先生からいかがでしょう?
- 髙原
- すごいざっくりなんですけど、かぶれないものを作っていただければ(笑)、これが一番だと思いますね。難しいとは思います。患者様に貼るリスクの説明はしていますが、治療後に「かぶれちゃったんだよね」と言われてしまうのも、それはそれで問題かと。テーピングを肌に貼ってかぶれてしまうのは、別の症状を起こしていることを意味していますので。
- 松倉
- 性能面の話からは逸れてしまうのですが、私はもっとテーピングの認知を広げてほしいです。スポーツ界では選手が肩や腕等に貼っている光景をよく目にするじゃないですか。おそらく一般の方は、テーピングで怪我を治療する概念がないのでは? 業界が盛り上がれば、選択肢のひとつとして手に取ってもらえる機会も増えるのではないでしょうか。
- 荒川
- 個人的には〝はがれにくさ〟にこだわっているので、そこですよね。糊の強度以外ではがれない要素って、結構あると思うんです。例えばアウトラインの綺麗さ、テーピング本体の薄さに着目することで、「かぶれにくく、はがれにくい」テーピングが生まれるんじゃないかな。従来とは別角度のアプローチで開発を進めていただけると、とてもありがたいです。
昨年から今年にかけてコロナ禍と呼ばれる状況が続く中、SNSを通じて情報発信をされる柔整師が増えてきた印象を受けます。髙原先生が積極的に活用されていると事前に伺いましたので、具体的なSNS戦略について聞かせてください。
- 髙原
- 昨年4月、緊急事態宣言が発令されて先行きが見えなくなりかけた時、社員全員が戦略的にSNSをスタートさせました。具体的にはTwitter、Facebook、Instagram、TikTokですね。フォロワー数=顧客数のイメージで開始しました。Twitter、Facebookでは業界の先生に向けたセミナーの実施や問診の発信、Instagram、TikTokはカスタマー(患者様)を対象にしたセルフケア情報の発信がメインになります。結果的に会社規模で成功と呼べる収益を生み出すことができました。
- 荒川
- 僕はFacebookとInstagramが中心です。SNSは来院してくださる患者様に対してのお便りをイメージして発信しています。昨年の緊急事態宣言後は、諸事情から通院が難しくなった方もいましたので、「僕はこういうことを考えています」「治療院として、こんなことを行っていきます」という方針を伝えるツールとして活用しました。拡散力があるので、スピーディーかつ確実に情報を伝えられる「現代版のお便り」といったところでしょうか。
(次回に続く)