インタビュー 2021/07/02 「マウント取られたくないんで」フォロワーNo.1柔整師が描く夢 Twitterフォロワー数・業界No.1の若手柔整師・吉澤遼馬。下北沢JM整体院の副院長を務める傍ら、SNSを活用した情報発信やオンラインサロンを積極的に展開するなど、溢れ出るバイタリティーに加え、過渡期を迎えた業界を生き抜く感性を併せ持った人物である。「勉強でも対人関係でも判断基準は僕自身。人の評価よりも自分がどう考えるかが重要」。物腰こそ柔らかだが、言葉にはプロとしてのプライドと自信が宿る。フォロワー数No.1を達成した男の次なる目標とは——。
吉澤 遼馬 下北沢JM整体院副院長 柔道整復師 1994年12月13日生まれ。呉竹鍼灸柔整専門学校卒業。学生時代は野球、サッカーに明け暮れ、複数回の脱臼、骨折を経験。接骨院・整体院で治療を受けるなかで、柔道整復師の道を志す。二十代半ばで副院長職とフリーランスを掛け持ちし、自身のセミナー講演も行う「若き異才」。 【オンラインサロン】 https://www.freetherapists.online/ ヘルスケアサービス NAORU https://www.naoru.net/ トワテック 柔整業界のフォロワー数No.1を目指すようになったきっかけを教えてください。 吉澤 Twitterは高校生の頃からアカウントを持っていて、当時のフォロワーは300人くらいだったかな。2018年に仕事用に切り替えて現在に至っているんですけど、「とりあえず1万人を目指そう!」という感じで始めました。特に深い意味はなかったです(笑)。 トワテック フォロワー1万人は、なかなか凄い数字ですよね。 吉澤 フォロワー5千人以上の柔整師の方は多くないので、見栄えはいいかなと(笑)。2019年1月頃から意識的に運用しはじめて、約1年半で目標達成しました。1万人に到達するまで、とにかく続けてみようと。結果的に〝継続は力なり〟が実を結んだ格好ですね。 トワテック フォロワーが増えたことで、変化はありましたか? 吉澤 人の輪は広がって、僕に会いたいと言ってくれる人が増えました。言い方を変えると、利用されているのかな?なんて感じたこともありますけど。幸いにも僕の周りには素晴らしい人物が多いので、とてもありがたいです。 トワテック ご自身の収入にも影響が出たのではないでしょうか? 吉澤 Twitter自体は収入に直結しませんが、僕が主催しているセミナーやオンラインサロン、さらには別媒体のSNSの広告に活用しています。無料で1万人に情報を飛ばせると考えたら、そこはでかいですよね。実際に、良い影響が出ていると思います。 トワテック 吉澤先生は学術書の読破、研究にも熱心とお聞きしました。 吉澤 僕の尊敬する先生には修士課程に進んで研究をされていたり、博士号を取られている方が多いので、自分も将来的には臨床と研究を両立できる道を歩みたいと考えています。もしかしたら、権威性に憧れているのかもしれません。〝フォロワーは多いけど中身はない人〟みたいに思われるのも嫌ですから、大学・大学院でしっかり勉強して実力をつけたいです。 トワテック 「柔道整復師のリテラシーを向上させたい」(note自己紹介欄)にはどんな思いが込められているのでしょうか? 吉澤 「柔道整復」という言葉は世界的に見たらものすごく小さなパイで、基本的動作能力の回復を図るスタンダードの学問はPhysical therapy(理学療法)だと思うんです。そう考えた場合、理学療法士に比べて柔整師は勉強量が足りていないのではないかと……。 トワテック 実際にそう感じてしまう出来事があった、と? 吉澤 悪い言い方をすると、他職種の方との会話中に〝知識のマウントを取られているな〟って感じることはあります。目線を合わせて、視座を落として話してくださるドクターもいれば、まったく相手にされないケースもある。それを一方的に相手が悪いと決めつけるのではなくて、そう思われているのならもっと勉強しなきゃダメだよね、と。僕は基本的にマウントを取られたくない人間なんで(笑)。そんな葛藤が自分を磨かせてくれるのかもしれません。 (後編へ続く) おまけ動画「吉澤遼馬に10の質問(前編)」 (後編)「なんでも治す」は無責任 ーフォロワーNo.1柔整師の理想像ー