• インタビュー
  • 2021/06/25

本音でテーピング討論会 番外編③ ー業界の未来~自費移行の恐怖!?ー

トワテックプラス(※)創刊号に掲載された「本音でテーピング討論会」の続編を『#柔整師ネクスト』で順次公開!討論会にご参加いただいた荒川英輔先生(あらかわ整骨院)、松倉卓也先生(和ごころ整骨院)、髙原佑輔先生(とんとん整骨院)が、現役・柔道整復師の視点でメーカーに届けたい思い、コロナ禍のSNS戦略、さらには業界の未来についてまで、とことん語り尽くします! ※トワテックプラス:2021年5月に創刊したトワテックオリジナルの小冊子のこと(一定期間内に商品購入することでプレゼント)
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(左)
荒川英輔(38)
あらかわ整骨院院長
神奈川県横浜市青葉台に治療院を構えて、今年で開業10年目。外傷・保険治療での対応がほぼ100%。患者の性別年齢層を選ばず、幅広いシチュエーションを想定した施術をコンセプトにしている。「トワテック カラーキネシオロジーテープKINESYS」に太鼓判を押す。

(中)
松倉卓也(34)
和ごころ整骨院院長
治療院は神奈川県横浜市のベッドタウン。患者さんは高齢者の割合が高めだが、地元の大学野球部と親しい関係性を築き、野球部の監督、学生をはじめ、中高生の施術も数多く行う。かぶれにくさと粘着性を追求した「トワテック キネシオロジーテープPro」を高く評価。

(右)
髙原佑輔(29)
とんとん整骨院
首都圏を中心に複数店舗を展開する「株式会社とんとん・とんとん整骨院」に勤務。治療院が100%自費診療を方針に掲げていることから、新規ユーザーのリピートを重視した施術スタイルで高単価を実現している。長年、愛用しているテーピングは「KT TAPE PRO」。


紙面から柔整師ネクストに引き継いで語っていただいた「テーピング討論会」も、今回が完結編になります。最終回のテーマは柔整業界のこれからについてです。皆さんの思い想いの未来を気兼ねなく語っていただけたらと思います。


荒川
柔整業界の底上げには、やはり教育がすごく大事だと思うんです。例えば、自分が修行に入った治療院のトップがテーピングを巻けなかったら、その時点で終わってしまうんですよ。SNSを使って情報を取りにいける子は問題ないのですが、そうじゃない子へのアプローチがもっと必要かなと。情報の取り方を知らないだけで、才能を埋もれさせてしまうのはもったいない。トワテックさん主催のテーピングセミナーを是非開いてもらいたいです。

松倉
トワテックさん主催の勉強会に賛成です。むしろ私が勉強したいくらいです(笑)。例えば、自費診療のノウハウを髙原先生から学んだり、鍼灸師の資格をお持ちの荒川先生には、鍼灸・柔整を組み合わせた治療院の目指し方ですとか……。私はコネクションが広いわけではないので、業界全体に気軽に意見交換できる場がほしいですよね。

髙原
保険適用から自費診療に移行された先生たちに話を聞くと、「患者層は変わるけど、患者数は変わらない」って口を揃えて言います。この業界は店舗よりも人(治療家)にお客さんが付く傾向があるじゃないですか。自費にしたから、何かすごい問題が起きるかと聞かれれば、僕が知る限りでは起こっていない。必要以上に怖がる必要はないと思いますよ。

松倉
正直、自費診療に移行したい気持ちもあるのですが、心の奥底には失敗への不安があります。今まで積み上げてきたものが、一気に崩れてしまうのではないかと……。

髙原
自費に移行を検討される場合は、新規の方から馴染ませていくのがベストですよね。完全自費の患者様と保険適用の患者様が混ざり合っている状態から、ゆっくりと自費の流れに変えていく感覚です。「明日から自費です!」とやってしまうと、さすがにびっくりされてしまいます。

最後に輝かしき柔整業界の未来に向けて、荒川先生から締めのお言葉をお願いします。


荒川
松倉先生、髙原先生からお話が出た自費・保険の選択は業界全体が注視すべきポイントです。その一方で、柔整がもっと社会から認められる存在にならなければいけない。そのために業界全体が一丸となって動いていく必要があると考えています。我々よりも下の世代が整骨院リテラシーを高めて、社会に認められる人間に成長していく。その土台作りを、僕ら中堅より上の世代が率先して行わなければいけません。それができれば、柔整業界の未来は明るいと思いますよ。

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取材
トワテック編集部(柔整チーム)
トワテックの柔整師・トレーナー担当部署。商品開発、通販サイトの運営、取材を主な業務としている。平均年齢は30代。

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