vol.006そろそろ気になる?足のにおい
ここのところ、日中は汗ばむくらいムシムシと暑く感じる日も多くなって参りました。
少し気温が高くなり始めると、特に自分自身の汗臭さが気になり出す人も少なくないようです。
施術院では、「先生、足が匂うかもしれませんけど…すみません!」と言いながら施術ベッドに上がる方もいらっしゃいます。
出勤時から職場、そして帰宅までは、靴下やストッキングと靴で長時間足を覆っているわけですから、やはり気になってしまいます。
足の裏の汗腺数は背中や胸部の5~10倍にもなります。
特に男性は、女性と比較すると角質層(足など)が厚いことと、そして皮脂も多いため、足の匂いの要素を抱えていることになります。
角質層の表皮細胞が新陳代謝によりアカとなって剥がれ落ちたものを、栄養分として皮膚常在菌が繁殖すると、それに皮脂腺からの分泌物が混じりニオイが気になり始めます。
1日にコップ約1杯分の汗をかくと言われていますが、靴下や靴に覆われた足の温度と汗の蒸発しない環境は、栄養分も手伝って常在菌にとって都合の良い状態になっているのです。
精神的な緊張・ストレスによる発汗の促進もみられるため、足の匂いの気になる方の中には心療内科や代替医療によるアプローチが期待できる場合もあるようです。
- 檜垣 暁子先生