vol.005解毒のお話(前編)
においをかぐという行為があります。
嗅覚をうまく利用すると記憶力がアップするといった話もありますが、嫌いなにおいであれば、記憶力向上どころか気分が悪くなったり、そのにおいにまつわる嫌な思い出がよみがえってきたりします。
体調を回復させるアロマオイルの香りやハーブティーは、一般的に良い香りというイメージがありますが、そういった香りも受け付けない人がいます。
このようににおいについての個人差はかなり大きいのですが、こうしたにおいの好き嫌いは後天的に学ばれていくものになります。
あるニオイがした時の状況が不快であれば、そのニオイも不快なものとして記憶され、また周囲の人々が不快な顔をするにおいの物として認識されれば、その物は「くさいものである。」として記憶され、次回からも「くさいもの。不快なもの。」として扱う事になるでしょう。
においが脳内で感情と結びつき、自律神経系に影響を与えます。
自分が好きな香りであれば、気分が良くなり元気になれたりもします。
ラベンダーの香りで心拍数の低下や、目に光を当てた際の瞳孔の反応にもリラックス状態である傾向がみられるといいます。
香りも上手に利用すると健康維持に役立てることができますね!
- 檜垣 暁子先生