vol.012眠くなるのは免疫系の関与があるから?
「毎日が快眠です!」という人はどれ位いるのでしょうか?
治療院や病院へいらっしゃる患者様には、主訴の他にも睡眠に関わる悩みをお持ちの方も多く、睡眠に関係する何気ない質問を受けることがあると思います。
「眠れません。」という方と「眠くて仕方がない。」という方と大きく分かれます。
仕事がものすごく忙しく、脳がオーバーヒートを起こしそうになったり、体力を消耗するくらい身体を酷使したりすると、早い時間帯から眠気におそわれ、夜もぐっすり眠れた、といった経験は皆様少なからずはあるのではないでしょうか。
このような場合は、実際に深い眠りであるノンレム睡眠が増えます。
しかし、眠いという状態は、「職場で仕事をいつもより頑張った!」という日に限らず、発熱(病気)の際にもみられます。
発熱時にかなりの時間を眠ることができた、という経験があると思います。
これは、発熱の際に免疫系を調整するサイトカインという物質が作り出されることに関係します。
ある種のサイトカインは、強く眠気を引起すことも分かっています。
やはりノンレム睡眠が増えるため、ぐっすり眠り、成長ホルモンの分泌とともに病気の回復を促すことにつながります。
「熱が出ると身体が疲れるから、長時間眠ることが出来るんだよ。」という母子の会話を聞いたことがありますが、詳しくは免疫系の反応が関与するということですね。
- 檜垣 暁子先生