トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.024「全身がだるくて仕方がない。」は危険!? part.3

主訴に限らず、全身のだるさを訴えて来院される方はとても多いのですが、以前お話したように「だるい」といった表現は、主観的なものであるため、患者様ご本人にとってどの程度のものであるか、施術者としては理解し難いといった声も聞かれます。
今回でシリーズ3回目ですが、患者様からお話を伺うポイントについて述べていきたいと思います。

日常生活の様子を伺うことで、生理的疲労の可能性を考えることができますが、専門機関での検査が必要なケースもあり、その判断は倦怠感以外の症状を聞きだすことがポイントになります。
頭痛や発熱があれば、感染症の疑いがあります。

咳・痰を伴うと呼吸器感染によるもの、頻尿や排尿時の痛みがあれば、尿路感染によるもの、というように、感染症に伴う「だるさ」も考えられます。

患者様から話を伺うポイントとしては、

  • 倦怠感は、いつから?どのように?1日の中でだるさに変化はあるのか?
  • きっかけはあったか?「これをするとだるくなる」といったことはあるか?
  • 倦怠感があるとき、何か症状はあるか? または、気になる症状を感じることはあるか?
    (発熱・立ちくらみ・嘔吐・下痢・体重の減少・喉が渇く・水分を多量に摂るなど)
  • 治療中の病気、服用している薬について
  • 睡眠時間、食生活、仕事の内容などは?
  • ストレスを感じているか?

肝臓・胆のうが関連していると、黄疸がみられ、腎疾患では浮腫、貧血は皮膚・粘膜の蒼白といった視診で確認できることもあります。
血圧の関わりもわかるように、血圧計を常備して役立てることもお勧めいたします。

檜垣 暁子先生

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