vol.041健康率
先日、経済協力開発機構(OECD)が公表した保険医療2009によると加盟30カ国中で成人の肥満人口の割合が最も低いのは日本でした。
平均寿命でも加盟国中最も長い82.6歳(2007年)とトップでした。
これは半年前にOECDがまとめた数々のヘルスデータを基に先進国を中心とする保健医療状況を分析したものです。
その中で肥満人口(※)というのがありその割合は日本が最も少ないらしい。
日本は3.4%で、韓国(3.5%)が2番目で、米国は日本の10倍にあたる34.3%、他には英国は24.0%となり、平均は15.4%でした。
日本は医療機器の普及でも人口100万人当たり磁気共鳴画像装置(MRI)が40.1台、コンピューター断層撮影装置(CT)が92.6台と最も高かったようです。
一方、人口10万人当たりの自殺者数は、韓国、ハンガリーに次いで3番目(19.1人)に多く、人口千人当たりの臨床医数も2.1人とOECD平均(3.1人)を下回りました。
又、女性医師の割合は平均40%だったのにして日本は17%で最でした。
喫煙者の割合は26.0%と少し平均(23.6%)を上回ったが、一人当たりの年間アルコール消費量は7.7リットルと平均(9.7リットル)を下回りました。
米国で20年以上住んでいて日常感じるのはやはり日本食の栄養価の高さと健康的なことです。
今、先進国で問題になっているファーストフードや炭酸飲料などの甘い飲み物が米国では日常茶飯事にみられます。
たまにはいいけど毎日のように食べていてはそりゃ太っていきますねぇ。
こないだモールで米国人の親が幼い乳児の哺乳瓶にコーラを入れていて、子供はそれを平然とぐびぐび飲んでいました。
医療従事者として見ていて少しショックでした。
かと思えば、ここ米国ではベジタリアンの人も多く、何となく極端な気がしないでもないけど、、、。
※肥満人口 体重(kg)を身長(m)の2乗で割った体格指数(BMI)が30を超える肥満人口の割合
- 小松 武史先生