トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.043テーピングはトレーナーの名刺だ

選手がトレーナーを見るときテーピングはその大きな判断材料の一つになります。
もちろん応急処置やストレッチ、マッサージやその他の仕事もありますがいつも身近に接する中でしっかり、きれいなテープを巻けるという事は選手にとってトレーナーとの信頼関係を築く上で大事な要素になります。

僕が若い頃、米国へ留学した時、ろくに英語もしゃべれなかったし、その大学の正規の生徒でもなかった(付属の英語学校でした)のにいきなりトレーニングルームで仕事をもらい、トレーナーとして認められたのもテーピングという技術でした。(技術は世界共通!)

当時、師匠の岩崎由純氏がテープを巻く時、その後で一緒に手を動かしたり、通勤の電車の中で手すりを足関節に見立てて練習したり(周りの人が見ているのでこれ又メンタル的な練習にもなる)、色々やりました。
スポーツと同じで、あるところまでいくとフッと自然に上達します。
そのあるところというのはやっぱり練習が必要となります。
バットも振らなきゃ当たんないし、テープも巻かなきゃ上手くなりません。

根性とか執念とかそんな言葉が死語になりつつある今の世の中、変わらないのは物事の摂理です。
逆にだからこそ一所懸命に何かやり、会得する事は大きな自信にも繋がります。
鍼灸の手技や特効穴にも同じ事が言えますが、テーピングも自分で時間をかけて発見、開発するより、色んな人の優れた技術を学び、どんどん練習した方が最強最速であると思います。
自分で解釈し、咀嚼して、練習を積んで、初めて自分のものになるのです。
知ってるだけじゃ意味ないし、、、使えなきゃね。

もしもあなたが本気でプロフェッショナルとしてトレーナーを目指すのであれば、しわのない、正確できれいなテープを速く巻ける様に練習するべきです。
それが達成出来た時あなたはフッと一段スキルアップした自分を感じると思います。
その自信はしっかり選手に伝わるし、初対面のアスリートもあなたのテーピングの技術を見て、それがあなたの名刺代わりとなり、あなたのことをきっと覚えてくれる事と思います。

小松 武史先生

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