vol.046快調な朝を迎えるための食べ物
前回に引続き、春の朝を快適に迎えるための注意ポイントについてお話しましょう。
前日までの疲労も残さず、すっきり目覚めたいものです。
昼間も春のポカポカ陽気に誘われて眠気を生じないように、眠る前の食事の時間に気をつけるべき、ということを前回ご説明しました。
睡眠中は胃が休まった状態であることが望ましいので、食べるものにも気をつけたほうが、質の良い睡眠により近付くと思います。
食べ物、飲み物によって、消化するまで胃に食物が留まる時間が異なることは知られていますが、そこまで消化時間を気遣って食事内容を考えることは、実際には少ないようです。
例えば、夜にビールを飲むと、48分胃の中に残りますが、ビールの他におつまみとして落花生を食べると、胃の働く時間がビールだけの時より倍以上に長くなります。
落花生は2時間30分とされていますので、おつまみの種類によってもかなりの違いがある、ということがわかります。
居酒屋さんで、焼き鳥などのメニューで鶏肉を食べた場合は、消化までに3時間、カレイの塩焼きも食べてみよう、ということになるとこちらも3時間、人気のタコ料理は5時間、最後に焼きおにぎりでも…と注文すると2時間15分。
このように、お酒を呑みながら次々と様々なものを食べ続け、眠気に任せてそのまま眠ってしまうと、胃が休まらずに就寝、ということになってしまいます。
就寝前に小腹が空いたということで、ちょっとおやつを…という場合も要注意です。
カステラで2時間45分、リンゴで1時間45分かかってしまいます。
ほんの一部の食材についてだけのご紹介になりましたが、飲み物・食べ物によって消化時間が違うということを考えながら、胃の調子が悪い時や大切な日の前日のコンディション調整にお役立ていただければと思います。
- 檜垣 暁子先生