vol.058頻尿が考えられる疾患(後編)
【頻尿が考えられる疾患 前編】に引続き、頻尿に関わる病気についてご説明しようと思います。
頻尿といっても、その訴え方には様々なものがあります。
例えば「排尿の量が多くなっているような気がする」「夜、眠っている時に、やたらとトイレで目が覚めるようになった」「何度も尿意を感じるようになってしまった」などがあります。
日中の頻繁な尿意は、物事への集中力も欠いたりと、日常生活の妨げにもなりえます。
頻尿に関わる疾患は?
- 急性膀胱炎、急性前立腺炎、膀胱腫瘍、膀胱や尿管下端の結石など、膀胱粘膜が炎症や機械的な刺激によって刺激されることで、膀胱の容量が減少し、頻尿になることがあります。
- 前立腺肥大、間質性膀胱炎といった疾患により、膀胱の容量が少なくなってしまい、頻尿になる場合があります。
糖尿病による影響が及ぶこともあります。
- 多飲多尿を起こす糖尿病や尿崩症による頻尿では、1日のトータルの尿量が増加します。
- 夜間の頻尿は、加齢による腎機能の問題や心不全、慢性腎不全などがあります。
頻尿の他にも、残尿感や排尿時痛、排尿困難、下腹部痛といった症状を伴うことがあるため、患者様からそういった情報も伺った上で、早めに専門医の受診をお勧めできると良いと思います。
疾患の原因は多様ではありますが、最初は、泌尿器科の受診し、必要であれば他機関への紹介…となることが多いようです。
- 檜垣 暁子先生