トワテック メディカルレポート トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。
vol.063膝関節痛とエクササイズ 65歳以上の女性のうち4割の人が膝関節の変化がみられ、推定1千万人もの人が膝の痛みに悩んでいます。 将来、年をとって何が嫌かって、歩けなくなると、、、いやですよねぇ。 今回はそうならない様に膝の痛みのメカニズムとエクササイズについてお話しします。 まず、関節可動域が制限されている人には膝を屈曲して可動域(特に屈曲)を広げる必要があります。 踵をタオルの真ん中にのせて、自分の方に引っ張るタオルストレッチ等が有効です。 多少の痛みがあっても動かして下さい。 膝の軟骨や半月板の内側は血管が通っていない為、血行がきわめて悪い。 それは自力で酸素を得られないという事です。 となると、運動して血行を促進するのが一番です。 運動で痛みが改善されるのは軟骨細胞が刺激されて活性化するからです。 加えて、血行が良くなると酸素を含んだ関節液がより多く軟骨に染み込み、酸素不足も解消されます。 さらに血行が改善されると壊れた軟骨の細胞のかけらが血液の流れに乗って排泄されて骨膜の炎症防止にも繋がります。 運動をしない人で膝が痛む人はこの軟骨細胞が死んでそのまま残り、骨膜に炎症を起こし、ますます痛みが増すという悪循環を招いていた訳です。 膝が急性で痛み、炎症があるときは(腫れてる時も)アイシングで圧迫する様にして下さい。 痛いところを冷やすのは嫌だと思いますが(暖めた方が気持ちいいですけどね)、痛みを軽減する為に患者さんや選手には運動療法と共にしっかりと指導しましょう。 小松 武史先生