vol.0119自分達がどのレベルにいるかを知る
先日、御縁があって横浜で開催されておりました「エステティックグランプリ」を観戦してきました。
5,000名を超えるエステ業界の方々が参加されており、大変に活気のある大会で驚かされました。
お客様に喜んでいただくために、技術を懸命に磨き、必死になって「お客様の夢や希望に応えよう」と努力しているエステティックサロンが多く存在するにもかかわらず、一部の強引な営業による契約の諸問題などにより、グレーなイメージが強い業界とも言われておりますが、『エステ業界のイメージを払拭し、業界の底上げをしたい!』と言った熱い思いを持った参加者が一同に集った形になった大会でありました。
各店舗サービスの覆面調査を行い、自分たちの技術を惜しげもなく公開することにより、『共に学び、共に成長し、共に輝く』という業界に着々と発展している姿を目の当たりにさせられ、感慨深く帰ってきました。
一番印象に残ったのは、受賞したエステティックサロンのエントリー理由でした。
『今、自分たちは業界のどのレベルにいるのか?』という事を謙虚に知りたいと考えている方達ばかりだったのでした。
そのグランプリで優勝することを合言葉にサービスの向上を図っている方達をみて、自分たちの治療業界には無いものを見たような気がしました。
- 自分の治療が常に一番であると錯覚してはいないか?
- 自分の技術を比べられることを恐れてはいなか?
という思いが頭の中を駆け巡りました。
意識の高い組織には、
- 常に自分の仕事の改善を考えている。
- 新しい情報を自分のものとして取り込めているか考えている。
- 新しい視点、新しいネタがないか考えている。
- 現状をよしとせず、常に危機感を持っている。
という文化や社風を持っています。
他の業界では「あたり前」レベルのことも自分達の業界では、「まったく」と言ったこともあるわけです。
お客様が欲するものを期待通り(基本は期待以上に~ですね)に提供するだけに留まらず、数年先の未来を見据えて、将来顧客が欲するであろう物やサービスを開発し、市場に提供して行くことも大切な仕事という訳です。
凝り固まった頭を柔らかくするためにも、たまには違う業種の方の話を聞いてみるのも良いかも知れませんね。
謙虚に学び、実践していくことの大切さを知らされた思いのする一日でした。
- 中山 哲志先生
- NPO全国鍼灸マッサージ協会 副理事長兼渉外広報局長