vol.0143チームワークを何よりも大切にする
今月のテーマは、「チームワークを何よりも大切にする」です。
施術においては、それぞれの施術者の良さや得意分野を結集することによって、以下のような効果が生まれます。
- 一人の患者様を様々な角度から診ることができます。
- 多種多様な施術方法・運動療法を検討することができます。
- 予後の診立ても、人それぞれ考え方があり、自分の診立ての幅が広がります。
- 患者様の合う合わないがあっても、チームワークでフォローができます。
それぞれの個性があり、互いを尊重し合うことによってはじめて、良いチームワークが生まれます。
治療家集団は、得てして自己主張が強いと言われますが、尊重し合う関係であれば、自己主張は逆に積極的な見を交わすのに必要なものとなります。
そして、体調が悪い人がいれば、本人が我慢して無理に仕事をおこなっていても、気づいて仕事を代わりに受け持つことができます。
チームワークが出来ていると普段よくコミュニケーションが取れているので、顔色や具合が悪そうであるとすぐに気が付きます。
ここで重要なのは、普通のチームワークが良いのではなく、普段から「何よりも大切にする」と全員が意識をしていることです。
何よりもチームワークを大切にするという意識があれば、現場でわからないこと、判断に迷うことがあった時、躊躇せず周りの意見を求め、素直で間違いのない判断を下すことができます。
また、互いの事情や、不得手なことをよく知っているので、それに合わせた仕事のスケジュールや準備をおこなうことができます。
一番大きいことは、良いチームワークそのものが治療院の雰囲気となり、自然に良い患者様と施術者が集まることです。
- 西川 和義先生
- NPO法人全国鍼灸マッサージ協会 兵庫支部 副支部長
兵庫県尼崎鍼灸師会副会長
株式会社 西川東洋医学研究所 代表取締役