トワテック メディカルレポート トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。
vol.0147治療院の存在意義は、世の中の病気を治療していくこと 今月のテーマは、「治療院の存在意義は、世の中の病気を治療していくこと。」です。 私はもともと、一人の患者様の症状・病気に対して、技術・知識を勉強していました。 しかし、治療経験を重ねるにつれ、施術をした患者様のご家族、また、その周りの病気で困っている方々への健康に少しづつ意識が広がっていくようになりました。 そして、自分の役割は、目の前で接している患者様の治療をすることだけでなく、いかに「健康に対する意識・知識・方法・良くなった人の体験」などを、地域や世の中に波及させていくことではないかと気づきました。 特に良くなった患者様が、周りの人に「こういうふうにしたら良くなった!」、「こういうことに気をつけたら良くなった!」ということを、さらに伝えていってほしいと思っています。 治療院の存在目的は、治療することだけでなく、「治療をして良くなった患者様、健康の知識、習慣を治療院で教えてもらって、周りの人にも健康のことを伝え、地域や世の中が健康になること。」です。 医療は、稀に人から、「病気や身体の不調をきたす人がいるから、成り立つ仕事でしょ。」と言われることがあります。 これは、まったく逆なのです。私たちの仕事は、「病気や身体の不調をきたさない人を多くすることで、成り立つ仕事。」です。 実際に社会では、病気になっている方よりも、なられていない方のほうが圧倒的に多いです。 私たちの仕事は、その方の健康に対して存在意義があるのです。 治療院経営において、なぜ施術者になったのか、なぜ医療の仕事をしているのか、なぜ世の中が健康になると良いのかを常に問い続けること。 本質を見失わず、ぶれない軸を立てることこそ、大切です。 そして、立てた軸を全従業員と共有し、全員で同じ理念をもって邁進することが大きなパワーを生むこととなります。 西川 和義先生 NPO法人全国鍼灸マッサージ協会 兵庫支部 副支部長 兵庫県尼崎鍼灸師会副会長 株式会社 西川東洋医学研究所 代表取締役