トワテック メディカルレポート トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。
vol.0149知識より体得を重視する 今月のテーマは、「知識より体得を重視する。」です。 もちろん、「知識」は絶対に必要なものです。 しかし、「知っている」ことと「できる」こととは違います。 たとえば、寝不足の患者様には、「刺激量を軽度とする」と本を見て知っていたとします。 しかし、来られた患者様に合う、「軽度の刺激量」はどれくらいかなどは、本には載っていません。 また、鍼であれば、浅い深度で、徐々に刺入していく。 しかし、何ミリずつどの程度のスピードで、とは本には書いてありませんから、自分で考え、経験し、進めていかなければなりません。 その時に大切なことは、「気持ちのある、下手でもいいから魂をいれる。」そういう意気込みでやることです。 身体の細胞や器官にも気持ちがあります。 ただ、機能しているのではありません。 その気持ちを聴き、(体の声を聴き)応えることが大切です。 なにをやるにも、魂を入れる。 入れなければ、生きた本物にはならない。 経験に裏打ちされた、体得したことによってのみ、本物を得ることができるのです。 西川 和義先生 NPO法人全国鍼灸マッサージ協会 兵庫支部 副支部長 兵庫県尼崎鍼灸師会副会長 株式会社 西川東洋医学研究所 代表取締役