vol.0163第8回「経営方針の明確化（エステ鍼灸）」
今月のテーマは「経営方針の明確化（エステ鍼灸）」です。
エステ鍼灸を取り入れるにあたり明確にしなければいけない最も重要な事がこの「経営方針の明確化」です。
技術や接遇面の強化はもちろん必要ですがこの「経営方針の明確化」というのは働くスタッフはもちろんお客様側からみても重要な関心を寄せる部分です。
まずは、スタッフ側から見た場合はどうでしょうか？
もともとは鍼灸整骨院で医療従事者として働くつもりで雇用契約をしたにもかかわらず、経営者の「経営方針」の変更でいつのまにか実費のエステ鍼灸というサービス業のような施術を行うという事になり、本当に納得して働けるのでしょうか？
しかも不慣れな施術法や商材を扱い、お客様に、今までとは違う接客方法で接遇する。
実際は経験も浅い為、効果にも自信は無い・・・。
指導してもらう先輩もいない。
これでいいのかと不安ばかり。
美容鍼と言われている施術には、現在何の定義もないと思います。
美容治療と言われている先生もいらっしゃいますし、実費で請求するのであえて治療という言葉を使われていない先生もいらっしゃいます。
このことからも、エステ鍼灸を先生方の院でどのような位置付けにして、将来的にどのように発展していきたいのかを皆さんでよく話し合われる事をお勧めします。
美容鍼灸師として新しく雇用した鍼灸師とは違い、以前から働いている治療家目的の鍼灸師とは特に御院での方針の明確化を時間かけて話す場をもって頂きたいと思います。
経営方針の迷いや先生とスタッフ間での意識のブレが生じると、それは直接お客様（患者様）が不安に感じる部分になり、今まで培ってきた御院の魅力が半減しウィークポイントにもなりかねません。
では、患者様側からみるとどうでしょう？
鍼灸整骨院は治療所であり患者様からみると、れっきとした医療機関です。
今まで通っていた治療所が「美容鍼灸」を始め、昨日まで美容に関しての話をほとんどしていなかったA先生が突然「美容」を語りはじめるのです。
経穴・経絡を利用して美容効果を飛躍的に上げることは十分可能ですし、実際驚くほど効果も出ます。
この施術方法をお客様（患者様）に、いかに自然に受け入れて頂けるかがエステ鍼灸導入の成功にかかっています。
御院にかかわっているスタッフが全員、御院で「美容鍼灸」を始めるにあたり根底である「経営方針（方向性）の明確化」を納得していないと簡潔な説明や誘導が出来ません。
まずは、先生の美容鍼灸に関しての考え方を自分自身の中で、今一度確認して頂きたいと思います。
必要な事柄を明確にし、成功するためにはどれくらいの時間を費やし準備するのか？
資金も必要です。
専門知識を習得する為の美容講習へも参加しなければいけませんし、様々な情報収集も必要です。
これらの事は全て「経営方針の明確化」が基本にあればスタッフにもお客様にも上手く浸透します。
「美容」は「治療」と違い「完治」がありません。
あるのはお客様（患者様）が、施術費を払い、その効果に対して「納得」や「満足」していただけるかです。
「 美容鍼灸 」は 「 美容 ＋ 鍼灸 」なので、治療要素も取り入れながら美容効果を引き出し効果を出すことの出来る施術です。
この「美容」と「鍼灸」の融合こそが最大の魅力です。
エステ鍼灸は将来的に、無限の可能性がありやりがいもある素晴らしい分野です。
と同時に老化は止めることのできないテーマでありアンチエイジングは、常に求め続けていく分野であり、終わりがありません。
私達の収入源とし存続し続けます。
日本中の鍼灸師が、本当に効果をだし、お客様（患者様）に喜んでいただける「美容鍼灸」にするには、鍼灸師としてどう向き合い実践していくかをもっともっと摸索し次なる時期の確立をめざし、1歩段階を上げていくべきだと思います。
この大切な時期一過性に終わることのないよう、皆で研究し美容鍼灸分野を高めていきたいと思います。
最後に一言
私の考える なくてはならないものは、笑顔かなぁと思います。
笑顔の素敵な人の周りには、いい人が集まるからです。
仕事は人で決まります。
ほんとにポイントですね。（笑）
仕事がうまくいくには、まず自分が1番の笑顔でいることが、大切ですね。
自問自答を繰り返す日々です。
皆で頑張りましょう。
- 島田 ゆかり先生
- YSI株式会社 代表取締役
NPO法人全国鍼灸マッサージ協会会員
一般社団法人日本エステティック協会認定
永久認定トータルエステティックアドバイザー
CODES-JAPANソシオエステティシャン
CIDESCO認定インターナショナルエステティシャン
日本エステティック業協会認定講師インターナショナルエステティシャン
CPE認定電気脱毛士
元池坊短期大学非常勤講師
YSI株式会社 代表取締役
トータルエステ鍼灸院 4店舗経営
