トワテック メディカルレポート トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。
vol.065治療とリラックス 僕のクリニックは2カ所、ロサンゼルスとロングビーチ(海沿いに南下して車で30分)にあります。 ロサンゼルスは数年前からカイロドクターとスペースをシェアして仕事をしています。 ロングビーチは大学卒業してから12年働いていた西海岸ではかなり大きく、患者数も多いときは月2、3千ぐらいのスポーツ理学療法クリニックの部屋をいくつか使って治療をしています。 ベッドは油圧式の上下電動のベッドで腰痛持ちの僕には必要不可欠です。 ベッドには電気シーツを付けていて、寒い時期にはこれ又、不可欠です。 下からじわじわ暖まるのって気持ちいいですよね。 2年前から使っている足湯というコタツみたいな遠赤外線の箱も患者さんには好評です。 箱の中に下腿部を入れるタイプで鍼を刺していても使える暖房器具は貴重です。 毛布とかだと鍼があたるので患者さんはかなり不快です。 これだと鍼が触れないので安心。 患者さんの中には頭が熱くて、足が冷たい人はかなりいます。 頭寒足熱と言って足はしっかり暖めた方が治療効果も断然違います。 患者さんが気持ちよく寝てくれて、リラックスして、たまに売って欲しいとか言われる程です。 このシーツと足湯で暖房対策はバッチリです。 それでも寒いと感じる人は赤外線ランプを上から照射します。 特に上半身半裸状態の時にはよく使います。 部屋の中は暗くして小さいあかりのみ残しておきます。 音楽やアロマセラピーは患者さんの好きにします。 治療というよりリラックス感覚で来る人も多いので、特にストレス等の精神疾患の場合はなるべく何も考えないでゆっくりしてもらえる様にします。 もちろん部屋は別々で問診中の声が他の人に聞こえる事はありません。 米国ではカーテンでベッドを仕切ったりするのは余り見られません。 中には完全なプライベートを好む人も多いからです。 日本の冬もかなり寒いので患者さんが寒いと感じると治療中はなかなかリラックス出来ないし、そっちの方に意識が行ったり、余計な緊張したりと治療効果も多少違いが出るかと思います。 今回は読者からの要望で僕の治療室の中を知りたいという事だったのでご紹介しました。 一回、自分のベットで寝て治療してもらうと患者さんが感じる事がよくわかります。 みんなの患者さんは治療中、気持ちよくリラックス出来てますか? 小松 武史先生