トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.068味覚がおかしい?

前回、ダイエットのお話をしましたが、今回もそれに関連したお話になります。

バランスの良い食事は、健康を維持するためにも、体調不良を改善させるためにも大切である、ということは分かっているものの、実践できない場合も多いと思います。
振り返ってみると偏った内容の食生活になっていた、ということも。食材の好き嫌いがあるから、という理由だけではなく、仕事で忙しく、食事を簡単に済ませてしまったり、胃の不調が長引いて、食が進まなかったり、といったこともあります。
こうした状態が続くことで、栄養摂取が足りず、あらゆる不調を招くかもしれません。

その中で、「味覚がおかしいかも?」という症状があらわれるものが亜鉛不足です。
この亜鉛不足は、食事制限で無理にダイエットをしている若い世代にも多いといわれています。
本来は、亜鉛の1日の摂取量は、男性で12~15ミリグラム、女性では10~12ミリグラムですが、女性がダイエットを行うことで、その摂取量は6ミリグラムほどになるそうです。
舌にある味蕾の味細胞の新陳代謝が正常に行われることで、味覚も正常に保たれます。

ですが、食事による栄養摂取が偏り、亜鉛が不足すると、細胞分裂に問題がおこり味覚に異常を生じてしまいます。
味覚異常は、それを感じてから半年以内に亜鉛の摂取を始めないと、味覚異常の回復が難しくなってしまいます。
あまり気にせずに、症状を放置してしまうケースもありますので、忙しい人でも亜鉛を摂取できる工夫を食生活に取り入れたほうが良いでしょう。

忙しい朝は、豆乳にゴマとココアをミックスしたドリンクやきなこ牛乳を飲む、休憩には煎茶を飲む、という具合に、飲み物で調整できると、亜鉛は取り入れやすいと思います。
亜鉛は、牡蠣、チーズ、牛肉、レバー、大豆、玄米、鶏卵といった食品にも含まれますので、外食の際のメニュー選びを意識してみてはいかがでしょうか。

檜垣 暁子先生

最近チェックした商品