トワテック メディカルレポート トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。
vol.077日米教育相違点から見る実技の必要性について part.4 前回迄、日米に於ける鍼灸学校での教育(インターンシップ)制度の違いからくる臨床経験のレベルについて話しました。 日本の生徒は免許取得後、いきなり初めて患者さんの治療と向かい合います。 米国の生徒は1000時間の臨床インターンを経て卒業し、開業後は直ぐに治療出来る教育体制を持っています。 日本では手技は人には余り教えない。 弟子入りでもすれば別だがこれも多くの年数がかかるし、弟子入りする前にはその手技が自分にあったものでないかはやってみるまでわからない。 学校では国家試験対策を最優先事項に教えられるので臨床的な技術や手技は自分で探して外部で行われている鍼灸セミナーやコース、また講演等に参加しなくてはならない。 しかしこの現状をしっかり把握して活動している鍼灸師は少ない。 要するに実技が出来ない事を自分で気が付かずに臨床に出ている人がかなり多い。 痛みの箇所のみの対処治療しか施せず、木のみを診て、東洋医学の意義である全体の林、森(体全体)を診ての源処治療を忘れてしまっているケースも少なくない。 痛みを軽減するだけで内臓調整やホルモンバランス、経絡の流れを忘れているので効果もいまいちで長続きしない、又多くはそのやり方さえわかっていない。 学校が教えてくれなかったとか、機会がなかったとか1人で言い訳しても今更始まらない。 知らない事、出来ない事は自分で解決して、補充して、治療に幅を持たせないといい治療は出来ない。 その為にはセミナーなどに参加して自分に投資して技術を高める必要があるし、またそれしか選択肢はない。 諸外国の鍼灸学生が高度なレベルで勉強しているのを知ってもらいたい。 そして鍼灸師として生計を立てていくのであればもっと真剣に将来を見つめて考えて欲しい。 それが受療率を上げる、強いては鍼灸の認識を上げる事にも繋がると思う。 せっかく目指したこの職業、鍼灸師として大成したければ多少の努力は惜しまないで欲しい。 患者さんから治療費を頂いて、ありがとうとお礼まで言って頂けるこの仕事、自信と誇りを持って下さい。 わからない事、出来ない事は改めて学ぶという真摯な姿勢をもってこそ、患者さんの明るい笑顔が応えてくれるのではないでしょうか。 皆さんが患者さんの気持ちがわかる治療家になってくれる事をこころから願います。 小松 武史先生