トワテック メディカルレポート

トワテック通販サイトで人気を博したトワテックメディカルレポートがアーカイブとして復刻。来院患者さまへより良質な施術を行いたいと考えていらっしゃる治療家の方に「施術に活かせるヒント」、「患者さまへお伝えすると喜ばれる健康情報」などが盛りだくさんです。

vol.0113事の原因・真理を究明し、本質を見抜く目を持つ

今回は治療院を経営する中で発生する「問題」について掘り下げてみたいと思います。

さて、早速ですが日々仕事をしていると、自然と様々な問題にあたることと思われます。
例えば患者様からのご意見ご要望、人材育成、資金繰り等、治療院を経営する上で様々な問題に直面し、時としてその問題を解決していくことが通常の業務になっている事はありませんでしょうか?

ここで一度立ち止まって考えてみましょう。
その問題はなぜ起こったのでしょうか?
その問題が発生した背景には、その奥に隠された原因があるはずです。
その原因を取り除かないと、いつまでたっても問題を処理する仕事に追われ、いつまでたっても成長することができません。

ですので『事の原因・真理を究明する』ことが大切であり、常に本質を見抜く癖をつけなくてはなりません。
それには、常に『なんでこうなったの?』『なぜだろう?』という好奇心を常に併せ持つことが重要です。

また、問題解決は人に起因するという考えでは原因が見えません。
プロセスや運営方法、組織のシステムに問題があると捉えると、スピードある課題解決に繋がるものです。
ですから、問題が起きた時に、人のせいにしたり、隠ぺいしたりすることなく、悪いクレームやニュースほど素早く報告し、前向きにカイゼンにつなげることこそ『自己変革の精神』『変化対応・アンテナ精神』に繋がるのではないか?

また、約束の期日までに仕事ができそうにないとき、状況が悪化しそうなときなどは、誰でも報告などしたくないものです。
叱られるかもしれないと身構えて報告が遅れがちになるのも理解できます。

しかし、自分だけでは手に負えなくなり、トラブルや事故が起こってからでは遅いのです。
そのため、悪い報告ほど一刻も早く上司に伝える必要があります。
「なんとか自分だけで処理しよう」と考えがちですが、自分で抱え込まず、すみやかに上司に報告をして対応策や指示を仰ぐことです。

しかし、自ら考える作業をせず指示待ち病になってはなりません。
「悪い報告ほど早く」は報告の鉄則中の鉄則、弁解や言い訳は二の次、三の次です。
どんな小さなことでも、悪い報告は真っ先に上司に伝えるように習慣づけましょう。

誤った情報や、発信者に都合の良い断片的な情報などが経営陣に伝わったとき、正しい判断ができなくなり、企業にとっては致命傷になることを忘れてはなりません。
正しい情報を得てこそ正しい判断が出来るものです。

正しい情報を得るためにも院長は部下に惚れられなくてはなりませんね。

中山 哲志先生
NPO全国鍼灸マッサージ協会 副理事長兼渉外広報局長

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