絶妙な温度帯と燃焼時間。施術で使うなら柔がベストです
当院では捻るお灸はもちろん、棒灸、箱灸、塩灸など様々なお灸を使っていますが、台座灸に関しては柔一筋で10年以上愛用しています。
柔をずっと愛用している主な理由は2つありまして、1つ目は温度帯です。柔には4つの温度帯がありますが、私は「強」と「マイルド」の2種類を使っています。とはいえ、実は「強」はほとんどかかとへのお灸専用で使っているので、実際一番多く使っているのは「マイルド」なのですが。「マイルド」は熱すぎずぬる過ぎないので火傷リスクが少なく、それでいて温度変化が緩やかで心地良い。初めての人にも勧めやすい、というメリットもあります。
2つ目の理由は、燃焼時間がちょうど良いことです。私は足にお灸をしながらお腹に鍼をしたり、あるいは腕にお灸をしながら肩に鍼をしたりと、お灸の燃焼時間を使って離れた部位の施術を同時進行で行っているので、あまり早く燃え尽きてしまうとバタバタしてしまうんです。他の台座灸だと最高温度への到達が早いものもあり、すぐに患者さんに「熱いです」と言われて慌てて外しに行ったりしなくてはいけないのですが、柔であれば火をつけてから外すまで1~2分くらいの余裕がありますので、慌てず丁寧に施術にあたれます。
これまでに色々な台座灸を使ってみましたが、やっぱり私は柔が好きですね。当院では箱からビンに詰め替えて施術に使用しているので、シート状ではなくバラ状になっているのも嬉しいポイントです。これからもぜひ愛用していきたいと思います。